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2008.08.05

蘊蓄話①ガソリン税のおはなし

巷で話題のガソリン税。小生は道路特定財源維持、暫定税率見直しが持論です。

昨年度末から今日に至るまでの「ガソリン狂想曲」。小生から言わせれば実に軽佻浮薄なものでした。何故って、「そもそも論」が全く議論になっていないからです。この問題はそもそも、「何故ガソリン税が存在するのか」から議論しなければいけない問題なのです。

考えても見て下さい。現代は消費税という間接税が存在していますね。食料品、日用品、その他商品には全て消費税が課せられます。それ以外の税金はかかりません。しかし、ガソリンは違います。ガソリン税という、消費税とは別個な間接税が掛けられています。同じ様に例えばお酒には酒税、たばこにはたばこ税が課せられています。

なんで、このような別個の間接税が課せられているのでしょう?
みなさん、ガソリン税というものの存在を認めた上で(当たり前とした上で)議論していませんか?

端的に言えば、お酒やたばこは「嗜好品だから」という名目で課せられています。ではガソリンは…?

話は戦後間もない頃までさかのぼります。荒れ果てた日本。当然、復興させなければなりません。日本を復興させるには、まずは道路交通整備をしっかり行うことが不可欠です。その為には当然、財源が必要となります。しかし、その頃はまだ道路整備に回すまでの財源が足りなかった。そこで、「そもそも道路は自動車が走るところ」「自動車は贅沢品である」という理由から、ガソリン税(正確には揮発油税)が課せられることになりました。昭和24年のことです。

当然、自動車業界や石油業界、そしてもちろん国民も反発しますが、「まあ政府の言うことも一理あるし、道路がなければ車も走れないんだから、道路特定財源と言うことであれば我慢しよう」と言うことで、渋々呑んだのです。

その後、ガソリン税率は道路整備に応じて、徐々に引き上げられていきます。そして昭和49年。本則税率は28.7円/Lでしたが(これは今も同じ)、道路整備5カ年計画が施行され、それと共に、今話題の「暫定税率」が導入されることになりました。その暫定税率も徐々に引き上げられ、現在の 25.1円/L、トータル53.8円/Lとなりました。自動車業界も、石油業界も、ユーザーも、道路整備のためなら仕方ない、と言うことで嫌々ながらも渋々我慢し続けたわけです。

そこへ来て、昨年国会のねじれ現象が発生し、早速暫定税率が本年3月末で期限切れになることから矢面に立てさせられました。

第一の争点は「一般財源化」。確かに、名目は一般受けしそうな案でしょう。しかしながら、上記に書いた経緯を顧みて下さい。これはもう、ふざけんなと。自動車業界、石油業界、ユーザーは、よりよい交通網のためにと言うことで今まで渋々高いガソリン税を我慢して支払ってきたんだと。それを一般財源化するとは何事だ。筋を通せ!と言いたくなるわけです。
一般財源化すると言うことは、そもそもガソリン税の存在理由が無くなるのです。一般財源化するのではなくて、だったらガソリン税を無くすことが筋なのです。(まあ、ハイオクは高級品かつ嗜好品なので課税しても良いかもしれませんが(笑))それで財源が足りないのであれば、消費税を上げればいい。それこそ筋の通った政策でしょう。でも、今の財政ではそんなこと出来るわけがない。だとすればやはり、「道路特定財源維持」こそが筋を通していると思います。

第二の争点は「暫定税率撤廃」。確かに、今の暫定税率を含めたガソリン税は高額です。これは見直す必要があると思います。しかしながら、撤廃はやり過ぎです。以前の日記にも書きましたが、道路特定財源は実は余剰分が存在しているのです。その余剰分ぐらいは、暫定税率を下げても良いかと思います。小生の試算では、本年度の暫定税率は約10円/L程度引き下げることが出来ます。これでも結構恩恵を受けることが出来るでしょう。

以上が一般財源化と暫定税率に関する小生の持論です。

ただし勿論、改善すべき課題は山ほどあると思います。
最も重要なのは道路特定財源は、財務省ではなく、国土交通省の管轄に置かれると言うことです。財務省は予算に対して厳しいですから、道路特定財源についてもその試算の根拠と妥当性を厳しく追及されます。しかしながら、国土交通省の管轄である限り、財源は国交省の良いようにされてしまいます。これが「無駄遣い」の元凶なのです。
だから、道路特定財源といえど、その管轄は財務省に移管し、国交省は適切な道路整備計画を作成し、それを財務省に提示し、その上で税収を求める、これが理想型であると思います。

やれ天下りだの何だの感情論に陥らず、冷静に、本質的な所からから語りましょうよ。

(mixi4/30日記から転載)

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道路特定財源制度
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%93%E8%B7%AF%E7%89%B9%E5%AE%9A%E8%B2%A1%E6%BA%90
あの有名な故田中角栄前首相が東京オリンピックを前に日本列島改造論をぶち上げインフラ整備を提唱したのが現在の道路特定財源の始まりです。インフラ整備の進んだ現在の日本に於いて道路特定財源の役割は終わっているのです。しかしながら腐敗という泥水に浸った政治家は利権欲しさに未だに屁理屈を捏ねては廃止を拒んで来たのが実状です。残ったインフラ整備は一般財源と地方への税源移譲で十分に賄えます。道路特定財源存続は実質増税のこじ付けです。一般財源化というのが何よりの証明です。

投稿: YT | 2008.08.05 21:02

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